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[WordPress]編集ページに任意の入力欄を作る-カスタムフィールド-

Posted on 2017年9月22日

投稿の編集ページでは、デフォルトで「タイトル」「本文」「抜粋」などが表示されていますが、WordPressではそれ以外にも任意の入力欄を追加することが可能です。例えば、食べ歩きブログを作っているとして、本文とは別に店舗情報を出したい時など、本文と切り離した投稿が可能になります。この情報をメタデータと呼び、メタデータを入力するための機能がカスタムフィールドです。
ここではカスタムフィールドの基本的な使い方をまとめます。

[WordPress]編集ページに任意の入力欄を作る-カスタムフィールド-

プラグインを使わない方法

まず最初にプラグインを使わずにWordPressに最初から用意されているカスタムフィールドを使う方法を簡単にまとめます。

1.カスタムフィールドを表示させる

編集ページの「表示オプション」で「カスタムフィールド」にチェックを入れます。
すると、以下のようにカスタムフィールドが表示されます。

キャプチャ

2.カスタムフィールドにメタデータを登録する

まず、カスタムフィールドにメタデータの名前を付けましょう。もし、名前のところがプルダウンになっている場合は「新規追加」をクリックします。次に、値の方も入力して「カスタムフィールドを追加」を押します。

キャプチャ

繰り返して複数のカスタムフィールドを作成することができます。

3.投稿したメタデータをサイトに表示する

投稿したメタデータの出力方法です。詳しい説明はこちらのサイトを参考にしてください。
カスタムフィールドの使い方 – WordPress Codex 日本語版

■メタデータ全てをulで出力する

テンプレートのループ内に次のコードを記述すると、メタデータの名前と値がulリストで出力されます。

この時、出力形式は次のようになります。

■値のみを出力する

特定のメタデータの値のみを出力したい場合は、次のコードを記述してください。こちらもループ内で使ってください。
こちらの方法では、値のみが剥き身で出力されるため、任意のタグで囲ってください。

プラグイン「Advanced Custom Fields」を利用する

カスタムフィールドに関しては便利なプラグインがあります。「Advanced Custom Fields」を利用すると、テキスト形式のメタデータの他にも画像やファイル、セレクトボックスやチェックボックスなど、様々な形式のメタデーテを登録できるので大変便利です。

1.「Advanced Custom Fields」を有効化する

まずは、プラグインを検索してインストールし、有効にします。すると管理画面のサイドバーに「カスタムフィールド」が追加されます。
これをクリックしてフィールドグループを表示してください。

2.カスタムフィールドの設定

「新規追加」をクリックして新しいカスタムフィールドを作成します。タイトルは表示に影響しませんので、分かりやすい好きな名前を入れましょう。
次に「フィールドの追加」をクリックします。すると、一つ目のカスタムフィールドを設定するための項目が展開しますので、設定していきます。

キャプチャ

各設定項目を説明します。フィールドタイプに何を選択したかで、項目の種類が変わります。

■フィールドラベル(必須)
編集画面でカスタムフィールドの項目名として使用される。
■フィールド名(必須)
フィールドで登録されたメタデータを出力する際のコードで使用する。
■フィールドタイプ(必須)
どのようなタイプのフイールドを作るか。テキストや画像、プルダウン、チェックボックスなど。
【Wysiwyg エディタ】
 ツール付きのエディタ
【ページリンク】
 投稿ページや固定ページを選択できるプルダウン
【投稿オブジェクト】
 投稿ページや固定ページを選択できるプルダウン。戻り値がオブジェクト型。
【関連】
 関連記事を出せる
【ユーザー】
 WordPressで登録されているユーザーを選択できるプルダウン。
【Google Map】
 Googleマップの地図検索
【デイトピッカー】
 カレンダー
【メッセージ】
 編集画面に表示するメッセージ
【タブ】
 フィールドをタブでまとめる(※まとめたいフィールドとフィールドの間に置く)
■フィールド記入のヒント
入力ルールなどを設定しておくと、編集画面で表示。
■Placeholder Text
フィールドにプレスホルダーを表示。
■Prepend
フィールドの前に入れる文字列。編集画面で表示。
■Append
フィールドの後ろに入れる文字列。編集画面で表示。
■フォーマット
・Convert HTML into tags…フィールドでHTMLタグが使用できる。
・No formatting…HTMLタグを使用できない。タグはそのまま文字列として表示される。 ・Convert new lines into <br /> tags…タグは使用できないが、Enterでの改行は<br />に変換。
■Character Limit
字数制限
■条件判定
指定した条件でのみフィールドを表示させる。
■Rows
フィールドの高さ(フィールドタイプ:テキストエリア)
■Minimum Value
最小値(フィールドタイプ:数値)
■Maximum Value
最大値(フィールドタイプ:数値)
■Step Size
指定した数の倍数のみ入力可能になる。(フィールドタイプ:数値)
■ツールバー
文字色など、ツールが増える。(フィールドタイプ:Wysiwyg エディタ)
■メディアアップロードボタンを表示するか?
画像を挿入したりするメディアボタンを表示するかどうか。(フィールドタイプ:Wysiwyg エディタ)
■返り値
画像を出力する際にどれを使うか。(フィールドタイプ:画像・ファイル)
■プレビューサイズ
どのサイズで表示するか。(フィールドタイプ:画像)
■ライブラリ
・投稿にアップロードされる…その記事でアップロードしたものだけが選択できるようになる。(フィールドタイプ:画像・ファイル)
■投稿タイプ
プルダウンで選択できる投稿タイプの種類。(フィールドタイプ:ページリンク・投稿オブジェクト)
■Return Format
戻り値がオブジェクト型か記事IDか。(フィールドタイプ:関連)
■フィルター
編集画面で検索で関連記事を探すか、ポストタイプでフィルタリングするか。(フィールドタイプ:関連)
■Elements
編集画面でどれを出すか。(フィールドタイプ:関連)
■Center
座標の初期値。(フィールドタイプ:Google Map)
■Zoom
ズームレベル。(フィールドタイプ:Google Map)

特定のカスタム投稿タイプにのみカスタムフィールドを表示させたい場合は、「位置」の項目で「投稿タイプ」に投稿タイプ名を選択してください。

設定が完了したら、「公開」ボタンをクリック。投稿の編集画面を開くと、カスタムフィールドが追加されています。

3.投稿したメタデータをサイトに表示する

「Advanced Custom Fields」は独自の表示方法を使用しますが、とてもシンプルです。
詳しい説明はこちらのサイトが分かりやすかったです。
Advanced Custom Fieldsの出力 – KOTORI

ここでは先程のサイトで紹介されていた出力コードだけを、自分用にコピペ出来るようにまとめておきます。ループ外でも使えます。また、「get_field()」関数の「投稿ID」は省略して構いません。その場合は現在の投稿が入ります。

一行テキスト
テキストエリア
数値
メール
パスワード
Wysiwyg エディタ
画像

※get_field()の返り値は画像IDです。

ファイル

※get_field()の返り値はファイルのURLです。

セレクトボックス
チェックボックス

※get_field()の返り値は配列です。foreach((array) )でキャストすることで配列がNULLであっても警告が出ないようにします。

ラジオボタン
真/偽
ページのリンク

※get_field()の返り値は配列です。foreach((array) )でキャストすることで配列がNULLであっても警告が出ないようにします。

投稿オブジェクト

指定したページのオブジェクト全体が取得できます。別の投稿タイプから情報を持ってきたい時などに使えます。

関連

別の投稿タイプからの情報を複数取得できます。

※get_field()の返り値は「Post Objects」です。foreach((array) )でキャストすることで配列がNULLであっても警告が出ないようにします。

タクソノミー

関連と同じようなことが出来ます。

※get_field()の返り値は「Term Object」です。foreach((array) )でキャストすることで配列がNULLであっても警告が出ないようにします。

ユーザー

選択したフィールドタイプによって出力方法が異なります。

Google Map

ここでは名称・緯度・経度をそのまま出力しています。地図を表示させる方法はこちらのサイトで紹介されていました。
【WordPress】プラグイン Advanced Custom Fields の全フィールドの出力方法 – ONZE

デイトピッカー

カレンダーで選んだ日付を出力します。